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カメラで捉えたアベコベ現象 [コラム~アートで心豊かな生活を]

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今月開催して参りました『藤永康之 写真展 山のささやき Ⅰ』も本日が最終日となりました。
作品は20:00までご覧いただけます。

作家の藤永氏が在廊くださったのが会期後半でしたが、そこで聞いてはじめて気がついた、と言う写真があります。
それが画像右上の作品。

一見、富士山を遠景に写し取った風景写真、です。
手前の木が遠くに憧れの富士山を見つめているような物語のある一枚。

ところが、この写真をよくよく観察していただくと、実は作家が計算して写し込んだ”あるモノ”をも捉えています。
撮影時、肉眼では良く見えていたので配置を計算して撮影したのだそうです。

ちなみに、焦点距離50mmのレンズの画角は肉眼に近い、と一般的には言われています。
(何を隠そう!?私は最初に就職したのがカメラメーカーでしたが、そこで教わりました!)
この写真が何ミリのレンズで撮影されたのかお聞きしていませんが、その”あるモノ”は肉眼よりだいぶ小さく写っています。この画像では見えません。

さて、その”あるモノ”とは、一体何だと思いますか?







正解は

「月」

でした!


と言うことで、この写真はカメラで捉えたアベコベ現象が写し取られているのです。

つまり
被写体の中で実際のサイズが一番小さいのが手前に一番大きく写し取られている木で、
奥に写し取られている小さな山は日本で一番高い山、富士山。
そして、木の枝の間に探さないと見えないくらい小さく写し取られているのが実際のサイズが一番大きい月。

もちろん、遠近法的に言えば正しく写し取られているのでアベコベ現象では無いのですが(汗

しかし、個人的に面白い!と思ったのがこの「視点」なのです。
三次元の現実世界で遠近法で配置された被写体たちが、写真という二次元の世界で観覧者からの焦点距離を同じにして表現される。そして実際のサイズと表現されたサイズにはアベコベ現象が発生している。

「アルプス一万尺」の歌詞を思い出しました。確か2番だったと思います。
昨日見た夢 でっかい小さい夢だよ 蚤がリュック背負って富士登山♪

小さいと思っているコトから大きな影響を受けたり、大きいと思いこんでるコトが実はちっちゃな拘りだったり。
そんな風に色んな視点で物事を捉えたら、人生かなり楽になるのではないでしょうか♪

ちなみに、「アルプス一万尺」の1番は
アルプス一万尺 小槍の上で アルペン踊りをさぁ踊りましょ♪
この「小槍」とは槍ヶ岳の山頂の部分を差しますが、冒頭の画像左上はその「小槍」を写した作品です。

明日最終日を迎える『藤永康之 写真展 山のささやき Ⅰ』での一枚のお話しでした。
見逃した方、見たけどもう一回確認したい方、まだ間に合います。
20時までお待ちしております♪

余談。
この「アルプス一万尺」と言う歌、アメリカの民謡に日本の大学の山岳部が歌詞をつけたと言われているそうですが、この歌詞がなんと29番まであるのだそうです!全部知りたい方はぜひ検索を♪

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